うだるような暑さが連日続く今年の夏。7月に入り全国各地で猛暑が続いている。外出先では、扇子をパタパタとあおぐ機会も少なくないだろう。
だが、扇子の使用に嫌悪感を表明したインターネットユーザーが注目を集め、議論に発展している。
「やめてくれません?」と注意された人も
匿名ブログ「はてな匿名ダイアリー」で2018年7月18日、
「電車での扇子を明確に禁止にしてほしい」
との書き込みがあった。
投稿者は、電車内で年配男性が扇子を使用することを問題視する。汗ばんだ首筋から体臭が拡散し、周囲を不快にするとの持論だ。手を止めて「やっと止まったか」と思いきや、またもあおぎはじめ、苛立ちはピークに。「車内マナー以前の問題だよ」とおかんむりのよう。
同様の悩みは、決して少数ではなさそうだ。ネットの掲示板では、同じような不満が多数見つかる。
「電車で扇子でパタパタはアリ?ナシ?」(発言小町)では、年配女性の「香水」「汗」のニオイに、投稿者はうんざり気味。さらに冷房が効きすぎた車内だと、扇子の風がさらに追い打ちをかけ、こちらも悩みのタネだという。
「電車内での扇子使用について マナー違反だった」(ヤフー知恵袋)では、扇子を使用していたところ、同乗者に注意されたエピソードを紹介している。投稿者は顔のあたりを控えめにあおいでいたものの、隣の女性からひと言「すみません。それ(扇子)、やめてくれません?」。投稿者は「(電車内での扇子使用は)マナー違反だったでしょうか?」と投げかけている。
「仰ぐと音鳴るからやめろや」「むしろ私の方にも扇いで」
はてな匿名ダイアリーの投稿に対しては、賛否両論寄せられている。否定派からは、
「電車内で扇子使ってる人を迷惑なんて考えたこともなかったのでビックリ。むしろ私の方にも扇いでほしいくらいに思ってた」
「気持ちはわかるが器がちいせえ。 こういうイライラしてる人が一番嫌い」
と驚きやあきれる声が挙がった。一方、賛同派も少なくなく、「ニオイ」「風」以外にも、
「扇子、仰ぐと音鳴るからやめろやと思う。イヤホンのシャカシャカ同様に気になる」
「視界のすみでちょこちょこ動いているのがストレスになるので、おっさんでなくてもイヤ。同じ理由で化粧も嫌い」
と新たな論点も示されている。
「スメハラ」(スメル・ハラスメント)に厳しい目が注がれるようになった昨今。閉鎖空間での暑さしのぎも例外ではないようだ。