ニュースもテコ入れ、ビジョン策定
一方で、「メディア事業3か年ビジョン」を掲げ、「基幹事業」のテコ入れも進める。
方策は主に2点ある。1点目は、新規ニュースメディアの立ち上げだ。(1)内製(2)他社との協業(3)M&A(合併・買収)(4)グノシーのカテゴリ(政治、スポーツなど)から切り出し――のいずれかの方法での展開を目指す。
(4)に関しては、「一つのアプリにいろんな要素を詰め込みすぎると、使いづらいというユーザーが多い」(竹谷氏)との問題意識もある。18年5月期第2四半期決算資料では「『複数機能/単一アプリ』から『単一機能/複数アプリ』」への戦略転換を発表していた。
2点目は、グノシーアプリの非ニュース分野の拡充だ。ライブ動画やクーポン、マンガなどニュース以外の要素も盛り込み、「ニュースだけでは使ってもらえなかった層に対しアプローチしていきたい」(竹谷氏)
グノシー社は来期の決算見通しを、売上高139億円、純利益16億円と増収増益を見込む。ヤフーニュースやスマートニュース、LINENEWS、NewsPicksなど競合ひしめく市場で、新たな成長戦略は功を奏するか。