「痛みを我慢してもメリットはない」
頭痛時の鎮痛薬の使用について聞くと、全体の約半数は「痛みが強いときだけ使用」(51.7%)しているが、約3割は「痛みが出たらいつも使用する」(29.8%)、残りの2割弱は鎮痛薬をほとんど使わず「基本、ガマンする」(18.5%)と答えている。
痛みの度合いにかかわらず早めに対処すると答えた人を「痛み開放派」、鎮痛薬を使わない人を「痛みガマン派」とし、自分自身の意識に当てはめてもらった。「夫や恋人に愛されている」と感じるのは「解放派」56.4%、「ガマン派」44.1%で、「仕事もプライベートも充実」と感じるのは「解放派」48.0%、「ガマン派」35.1%、「1日の時間を有効活用できている」と感じるのは「解放派」38.0%、「ガマン派」25.2%という結果だった。調査結果では、痛みに早めに対処する「解放派」の女性の方が、さまざまなシーンにおいてポジティブに取り組んでいる傾向がみられた。
発表資料によれば、清水先生は頭痛に対し、「痛みを我慢してもメリットはない」と主張している。脳がパニック状態を起こしているため、仕事上のミスが増えたり、能率が落ちてしまうこともある。慢性頭痛のある人は、なるべく専門医を受診したり鎮痛薬で痛みを和らげるなど、何らかの対処をすることを勧めている。