男性ビジネスマンに正しいスキンケア方法を知ってもらおうと、資生堂が行っている「肌マネジメント研修」。その第3弾が2018年7月3日、東京・丸の内の東京海上日動火災保険本社で行われ、同社の男性社員約80人が、いずれも初体験という本格的なスキンケアに取り組んだ。
「肌マネジメント研修」は、資生堂が4月からスタートさせた活動。グルーミングを通して若者から大人へと導くというコンセプトの同社のブランド「uno」の製品プロモーションも兼ねている。
第一印象がビジネスにも影響する時代
「肌と世界のビジネス」についてのプレゼンテーションでは、資生堂パーソナルマーケティング部マーケティングダイレクター・行定良太さんが登壇した。行定さんは「グローバルで活躍する企業として、世界の人と接するとなると自身の第一印象が大事」と強調。というのも、日本の男性ビジネスマンのスキンケア意識が低いことが分かったからだ。
スキンケア情報サイト「メンズスキンケア大学」を運営する「リッチメディア」が9か国でビジネスマンを対象に行ったアンケートによると「スキンケア意識が高そうな国」として日本は2位だった一方、実際の「スキンケア実施率」では最下位にランクされた。「メンズのスキンケアに対し、世界の人と日本の人に意識の差がある」と行定さん。
現在は動画や写真を多用したSNSでコミュニケーションをとる時代ということもあり、ビジュアル(印象)で判断される機会が多くなっているという。行定さんは、「荒れた肌は悪いイメージを持たれかねない」とし、ビジネスで交渉などをする際にもスキンケアの重要性が増していることを説明した。