近年、大手生命保険各社では相次いで健康増進に関する商品を出している。住友生命は2018年7月、健康増進型保険の新商品「Vitality」を予定している。
従来の保険は病気はじめ万一の"備え"としての役割が大きく、加入後の保険料は固定というのが一般的だ。しかし住友生命の健康増進型保険は、もしもの備えに加えて"健康活動を促す"保険で、その活動により保険料が変動する。
健康状態を把握、改善して特典がもらえる
「Vitality」は3つのステップを通じて、加入者の健康増進への取り組みをサポートする。1つ目は、健康診断やがん検診、住友生命が提供する「オンラインチェック」を受け、自分の「健康状態を把握」すること。2つ目は、ウォーキングやスポーツイベントへの参加などによって「健康状態を改善」すること。3つ目は「特典(リワード)を楽しむ」ことだ。健康状態の把握や改善への取り組みでポイントを獲得でき、その累計ポイントで判定されるステータスに応じて、各種特典や保険料の割引が受けられる。つまり、健康増進への活動が多いほど、保険料は安くなる。
海外でのリワードパートナーの実績には、「アディダス」「ゴールドジム」「アップルウォッチ」「スターバックス」などがある。リワードパートナーとリワード内容は展開国によって異なるが、ジム 、スポーツ用品店、映画館などで構成されている。
「Vitality」は南アフリカ共和国の「Discovery(ディスカバリー)」社が1997年に開発した。同社は世界17か国で展開し、750万人の加入実績を持つ(2017年10月末時点)。住友生命はディスカバリー社が20年間蓄積してきた健康データを活用し、日本の加入者の健康をサポートする。