「トイレのふたを閉めないでくださ~~~~~い!」
これは2018年3月31日に、女性向け掲示板「発言小町」に投稿された一文だ。投稿者はふたを閉めてほしい理由として、
「ふたが閉まっていると、わざわざ屈んでふたを上げなくてはいけません。汚いふた、触りたくないです。しかも、開けたら、汚い便座や、流れていない中身が至近距離で目に入ることが、しばしばあります」
と説明。この話題は以前から議論が尽きないが、最近もユーザーからは「閉めない派」と「閉める派」の意見が寄せられた。
「中が見えていたほうが安心」 「公共のマナー」
「閉めない派」のユーザーの言い分はこうだ。
「賛同します。蓋(ふた)を触りたくありませんし中が見えていたほうが何故か安心します」
「フタなんか、無くなればいいのに!し終えた後に流して、一応そこら辺りをチェックして 個室出るという動きじゃないの~?」
「だから私は和式に入ります。和式なら直接肌に触れるものはありませんから」
一方、「閉める派」は
、「私は、蓋を閉めていないトイレの方が嫌です。衛生観念のない人が多く使用しているだろう事が嫌だから。壁やトイレットペーパーがかなり汚染されていると思うから」
「私は絶対に閉めますし外でも蓋の閉まった方に入りますけどね。手間やストレス?そんなに嫌なら除菌シート持ち歩けばいいし蓋を開ける手間なんてどんだけズボラなの?」
「トイレのふたを閉めることは、公共のマナーであるし、モラルであり、配慮ですよ」
といった具合だ。
そのほか「どちらでもいい」、「フタを開ける前に一回流せばいいと思います」との意見があった。
ウイルスや菌の拡散を防ぐには?
マイナビウーマンが2016年11月14日~24日、22歳~34歳の働く女性102人に行った調査によると、「閉める派」が64.7%、「開けっ放し派」が35.3%だった。同社が2016年7月に行った「職場トイレのふたって『開けておく』or『閉める』?」調査(22歳~35歳の働く女性147人を対象)では、「閉める派」が56.75%、「開けっ放し派」が43.2%と、ほぼ同じ割合だった。
では、トイレのふたの開け閉めで衛生面に影響はあるだろうか。
東京ガスの情報サイト「ウチコト」によると、トイレの蓋は(1)ウイルスや菌の拡散を防ぐ、(2)小さな子どもの安全管理、(3)落下物が便器の中へ落ちることを防止、(4)節電や騒音防止、といった意味があるという。さらにトイレ使用後は、「まずトイレの蓋を閉め、後に水を流す」ことを推奨している。流した時に、水が飛び散るのを防ぐためだ。
花王の情報サイト「マイカジ」でも、「菌やウイルスの飛散を防ぐため、トイレのふたは閉めて流すのが正解です」と説明している。衛生上はふたを閉める方が良いということだ。