店員にわざわざ声をかける必要が無くなります――。
キューブ上のデバイスをテーブルに置くだけで、「水」「会計」「呼び出し」などの要件を伝えられる製品「ねがブロ」が、「めっちゃ凄い!」「コミュニケーション苦手な人にはいいかも」などとSNSで話題になっている。
飲食店以外でも活用法を想定
使い方はこうだ。6面体のキューブの5面に「水」「次の料理」「会計」「呼び出し」などの用件が記載されており、店員に伝えたい内容が書かれた面を上にして置くだけ。すると、店員が装着する専用リストバンドが振動し、用件とテーブル番号がバンドに表示される。
手がけるのはITベンチャーのエスキュービズム(東京都港区)。「ねがブロ」は16年10月から企業向けに販売され、飲食店を中心に導入が進む。
来店客はわざわざ店員を呼んで用件を伝えるという手間を省略でき、店にとってもオペレーションの効率化が期待できる。
同社公式サイトによると、モスフードサービスが運営するカフェ「マザーリーフ」や結婚式場「八芳園」(東京都港区)内にあるレストラン「槐樹」などで導入されている。
ブロックの内容はカスタマイズ可能。そのため飲食店以外でも活用が想定されている。衣料品店で「サイズ・カラー交換」「裾上げ」と書かれた「ねがブロ」を試着室内に設置するのもよし。レジに設置して、「レジ応援希望」「クレーム対応中」などと従業員間で共有するのもよしだ。