女子が3年ぶり快挙、2位の強豪・韓国に10打差
男子は4人中上位3人の合算スコアで争われ、結果は4位だった。世界の壁は厚く、1位のデンマークに12打差をつけられた。日本アマランキング3位とプロ注目の中島選手は14位の結果だった。
一方、女子(3人中上位2人の合算スコア)は3年ぶりの快挙を達成した。前々回、前回ともに米国に敗れ2位だったが、今回は見事優勝。2位の強豪・韓国に10打差と圧巻の強さで栄冠を手にした。
それもそのはず。女子は日本アマランク上位3人で結成した"ドリームチーム"で、個人戦でも上位を総ナメしている。同率1位(10アンダー)に安田選手、3位西村選手(9アンダー)、4位古江選手(6アンダー)だった。
西村選手と古江選手は前回のトヨタジュニアW杯にも出場していたが、個人成績はそれぞれ5位、16位と思うような成績を残せなかった。だがこの1年、着実に実力を伸ばし今大会で見事結果を出した。安田選手は昨年からめきめきと頭角を現し、2017年「日本女子アマ選手権」で優勝、女子プロゴルフツアー「宮里藍サントリーレディス」ではベストアマチュア賞を獲得するなど"最強アマ"の呼び声も高い。
大会3日目を終えた直後、3選手に目下の目標を聞くと、そろって「プロ試験合格」と答えた。その後はどうか。安田選手、古江選手は「賞金女王」を見据え、西村選手は海外志向が強く、「将来的には米女子ツアーに出場したいです」。
2020年の東京五輪については、3人ともに「出たい気持ちはある」が、まずはプロ転向後に結果を残さなければならない。3人より少し年上の選手には、勝みなみ選手、新垣比菜選手、畑岡奈紗選手ら「黄金世代」と呼ばれる1998~99年生まれの「スター軍団」もおり、簡単ではない。
だが2000年生まれの3人が2年後、女子ゴルフ界を席巻し、東京五輪で活躍する姿を期待したいところだ。