コロンビア戦を突破し、初戦から盛り上がりを見せているサッカーワールドカップ日本代表。W杯があるたび話題にのぼる「にわかサッカーファン」だが、この是非をめぐって今年もネットがにぎやかだ。
ブシロードの木谷高明代表が2018年6月19日にツイッターで、「にわかサッカーファンになるか。日本ヴァンガれ!!!!」とあえて「にわか」を自称するなど、広がりもあるが、やはり「にわか」は肩身が狭い......。
そもそも彼らはなぜ「にわかサッカーファン」になったのだろうか―――。「にわか」の皆さんの"成り立ち"を探ってみた。
旦那がサッカー好きだから
女性向けウェブ掲示板「ガールズちゃんねる」では、2018年6月19日、「にわかサッカーファンの方!(W杯の時だけ)」というトピックスが投稿された。
ユーザーからは、「海外の華麗シューターやイケメンが楽しみ」「スーパープレイが見たい!」など、自発的にサッカーファンになった意見も出ているが、目立つのは、
「私はサッカーよくわからないけど、旦那がリーガとかよく観ててスペインリーグ?なら選手とチームに詳しい」
「私の旦那がサッカー好きだから、ワールドカップのときだけユニフォーム着たり、ペイントしたりして盛り上がってしまっている...ファンの人ごめん...笑」
「夫がテレビ観ながら盛り上がっているから何となく応援してるけど、試合より、カッコいい選手みてキャーキャー...」
といった、意見。あくまでここのサイトに限ったことではあるが、女性は、夫からの影響が大きいのかもしれない。では、男性側の意見はどうか。
都内で働く20代の会社員に話を聞いた。「サッカーじゃなくても良いので、盛り上がりたいし盛り上がるのが楽しいから」との意見、そして「仕事上把握しておきたいので、最後の10分だけ見た」という意見が聞けた。
最初は「にわかファン」でも、W杯をきっかけに本物(?)のサッカーファンになる人もいる。たとえばツイッターで「#あなたの鹿島のきっかけ」と検索すると、ファンからの「『鹿島アントラーズ』にはまったきっかけ」が投稿されている。
一部、紹介しよう。
「南アフリカW杯からサッカー見始めてJリーグ見るようになった」
「2002年の日韓W杯でサッカーを好きになる→そこでツネ様(宮本恒靖)と中田浩二が気になる→サッカー界は同い年の選手が多いな(※黄金世代)→9月に国立で鹿島の試合があるから見にいこう→2点差からの逆転勝ち。ここから全てが始まった」
など、今では立派なサッカーファンであろうことがよくわかる。
今年も激論 「大嫌い」「居なくなったら寂しい」
最後に、「にわかサッカーファン」に対する、ツイッターでの反応をざっとまとめてみた。反対派は、
「にわかサッカーファンが店内乱入でぶちきれてました」
「にわかサッカーファンがやかましいこと。 普段、Jリーグのジの字も言わない連中たちが、こんな時だけにわかサッカーファンになってるし」
「サッカーやってた端くれとして、何も分かってないのに批判する奴、やたら騒いで盛り上がってる奴、大嫌いです」
など、取りつく島もない。しかし、賛成派もちゃんといて、
「にわかサッカーファンを嫌う人出てくるけど、居なくなったらきっと寂しいと思うよ」
「ルールわからなくても、日本が勝った事に大喜びして、この中から『サッカーおもろい!地元のサッカーも見てみるかな?』って人が増えれば」
「にわかサッカーファンでもいいと思うよ~。だってさ、オリンピック見てたら、にわかアイススケートファンとかにわかカーリングファンとかになるもんね! (中略)みんなで応援しようー!」
など、様々な意見交換がなされている。