大阪府北部で2018年6月18日、震度6弱の地震が発生した。電気や水道などライフラインに影響が出たうえ、鉄道は大混乱で身動きが取れない人が続出した。
地元の人はもちろんだが、大阪に出張や観光に来ていて土地勘が乏しい人はさらに心細いだろう。言葉の壁がある外国人観光客は、なおさらだ。そんな時、役立ちそうなアプリを紹介したい。
付近にある避難関連施設を画面上に表示
観光・防災アプリ開発の「ポケットシェルター」が開発した、災害・観光連動型の多目的アプリ「ポケットシェルター 観光・防災オフラインナビ」が、2018年6月7日、政府・内閣府運営のウェブサイト「TEAM防災ジャパン」に掲載された。アプリは2017年3月にリリースされ、2018年6月1日より無料化した。
「ポケットシェルター 観光・防災オフラインナビ」は、オフライン機能を備えているのが特徴。災害時には警報と連動する形で、自動的に防災モードに切り替わる。日本全国どこででも「緊急地震速報」、「津波警報」などを、即座にプッシュ通知で利用者に伝えるほか、付近にある避難関連施設を画面上に表示。安否確認メールを自動送信する機能も備えている。
一方、観光情報では、(1)オフライン地図上で住所検索やナビゲーションができる、(2)ツイッターとの連携で、目的場所の最新のツイートをチェックできる、などの機能がある。また、多言語対応で、日本語、英語、韓国語、中国語を利用できることから、日本を訪問した外国人旅行客にとっても有効な防災・観光ツールとして活用できる。
アプリはすでに一部自治体で試験利用が始まっているほか、修学旅行生の安否確認ツールや、ホテルの観光サービスとして活用されている。