出版業のディスカヴァー・トゥエンティワン(東京都千代田区)は「図解 50歳からの人生が楽しくなる生き方」を2018年6月14日に発売した。
50歳以降の暮らし方の指標
幕末に日本地図を作った伊能忠敬が測量を開始したのは55歳。現代の平均寿命からすると、50歳では30年余りの時間が残されている。また、子どもの独り立ちや定年退職へのカウントダウンなど、周辺環境が大きく変わる年代でもある。第2の人生のスタート地点と言えるこの時期の過ごし方は、今後の人生の質を左右するという。著者も医学部教授という自らの経歴に疑問を持ち早期退職、人生を見つめ直す試行錯誤を経験した。
「定年後はのんびり過ごしたい」というのは一般的な希望だが、現実ではのんびりとした生活は意外と退屈なもの。やりたいことを書き出して情報収集し、やりたいことをあらかじめ見つけておくことが大切だ。マスコミの情報に惑わされず、資金計画を立てて定期的に確認すれば不安は解消できる。また、投資は無理の無い範囲で行うべきだ。時代の変遷とともに社会の価値観は変わるため、第2の人生が始まる50歳からは、自分らしい生き方や価値観を見出すため、「わがまま」に生きても良いという。しかし、若い時とは違い、50歳にとっての1年は早く過ぎていくため、「いつかそのうち」は禁句だ。思い立ったら行動するという、軽いフットワークで動くのがよい。シニア世代を応援する著書を執筆してきた著者の、集大成となる図解入りベスト版となる一冊。
価格は1300円(税抜)。