奏者は「あまり悪く思わない、でも...」
記者は大学生時代にオーケストラ(管弦楽)部でヴァイオリン奏者として活動していたことがある。毎年春・秋に開催する定期演奏会には、必ずこうした「ブラボーおじさん」が登場した。わざわざ演奏会を聴きに来てくれた客の「ブラボー」を特段不快には感じていなかったが、自身が観客としてクラシックの演奏会に聴きに訪れた際に、フライングブラボーがあった時はやや残念に感じた。
6月4日、記者が所属していた大学オケの当時のコンサートマスター(第1ヴァイオリンの首席奏者、通称・コンマス)で、現在は勤務め先の企業のオーケストラでコンマスを務めている20代女性に、フライングブラボーについての見解を聞いてみた。「あまり悪く思わない」が、曲によって変わるとの考えだった。
「盛り上がって終わる曲なら、感動したのかな、演奏者に知り合いの人とか縁のある人がいた(から盛り上げようとした)のかなと思う。でも、静かに終わる曲ですぐブラボーと言われると、ちゃんと聴いて...と思う」
また、こんな発言もあった。
「まあでも、言おうと思って来たのかなとは思うかな(笑)」