「不織布」(ふしょくふ)―。これがズバリどういうものか、説明できる人は少ないかもしれない。実はマスクや車のシート、紙おむつなど、われわれの生活の身近なところで活躍している素材だ。
2018年6月6日~8日、アジア不織布協会(ANFA)ならびに日本不織布協会(ANNA)による不織布の展示会「ANEX2018」が、東京ビッグサイト(東京都江東区)にて開催される。
自動車の車体のどこに使われているか説明
不織布は、文字通り「織られていない布」を指す。非常に軽量なうえ、安価で大量生産が可能。また原料や製法の組み合わせによってさまざまな機能を付与することができるのが特徴だ。車のシートや、あらゆるフィルター、マスクや使い捨ておむつなど、生活のあらゆるシーンで使用されている。
今回の展示会は、不織布の多様な活躍分野の中から、「医療・衛生材料」、「環境」、「土木」、「自動車」という4つの分野にターゲットを絞り、不織布がどんな用途で、どのような役目を担っているのかわかりやすく展示する。
例えば、自動車の車体を割ったものを展示し、不織布がどの箇所でどのように使用されているのかを説明する。また、病院の手術室を展示して、不織布が役立っている例を見せて紹介する。