「悪質タックル」だけではない スポーツ指導者と選手の異常な支配構造

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桜宮高校バスケット部事件は体罰だけが原因か

   大阪市立桜宮高校バスケットボール部のキャプテンが2012年に体罰を受けて自殺した事件は今も記憶に新しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(著・島沢優子、朝日新聞出版、1728円)は、17歳が死を選んだ理由は顧問による体罰だけが原因なのかと問いかけ、綿密な取材で真実に迫る。

   各章に「指導ですか? 体罰ですか?」「嘘だらけの記者会見」「壮絶な体罰動画」「笑い声が漏れ聞こえた焼香」「法廷で兄をにらみつけた顧問」と細部をちりばめ、事件の裏側を浮かび上がらせている。

   著者の島沢優子さんも高校時代にバスケット部の顧問から殴られ、蹴られ、人格を否定され続けた経験があるという。スポーツ新聞記者を経て現在フリー。

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