電子キーでドアを解錠して部屋に足を踏み入れると、自動的に照明がついた。さらには、シャッターが上がり、エアコンまで稼働し始めた―。
2018年5月25日、J-CASTトレンド記者はLIXILから4月2日より発売されたIoT(モノのインターネット)ホームLink「Life Assist」を体験した。
専用アプリで設定、操作はらくらく
LIXILの「Life Assist」では、家電やデジタル機器、玄関ドアや窓シャッターなどの建材をリンクさせて、スマートスピーカーへの呼びかけや専用アプリを通して、同時に複数を動作させることができる。たとえば、スマートスピーカー「Google Home」に「オーケー グーグルいってきます」と言うと、家中の照明・エアコンが消えて、シャッターが閉じるといった感じだ。
このような組み合わせは「アシストルール」と呼ばれる機能で、自由に設定することができ、玄関ドアなどの電気錠の施錠、お風呂の給湯なども含まれる。就寝の際に、「おやすみ」と呼びかけて、電気・エアコンなどをまとめてオフにする設定も可能だ。
曜日や時間指定もできる。たとえば毎朝照明を自動でつけたいとしよう。平日と休日では生活スタイルが異なる家庭の場合、月~金までと、土日で設定時間を変えればよい。
こうしたアシストルールの設定は専用アプリで行う。インターネットにつながっていれば、遠隔操作も可能だ。加えて、「ドアが閉まっているか」など現状もアプリ上で確認できる。専用アプリを触らせてもらうと、シンプルなデザインで文字も見やすかった。試しにアプリでエアコンをオンにしてみたが、画面にしたがって数回タッチするだけで、初めてでも操作に迷うことはなかった。
記者の場合、実生活を振り返ると、(1)外出時に玄関ドアをきちんと閉めたか、電気を付け忘れていないか心配になった時、(2)帰宅するまでに部屋をエアコンで涼しくしておきたい時、(3)帰宅してすぐにお風呂に入れるよう、あらかじめ沸かしておきたい時、それぞれに利用度が高いと感じた。
スマートスピーカーに話しかけなくてもよい
今回の体験取材で記者が最も驚いたのは、電子キーで玄関ドアを解錠したら自動的に照明・エアコンがオンになり、窓シャッターが開いた点だ。スマートスピーカーに呼びかけたり、アプリで操作する手間すらない。ドアの解錠をきっかけに、こうした一連の動作をするよう、あらかじめアシストルールに設定しておけるのだ。これはドアに設置したセンサーに、室内に設置したIoT機器が反応する仕組み。LIXILの担当者は、「当社の建材のセンサーをきっかけとした、建材メーカーならではの複数動作が強みです」と話す。
アシストルール機能、スマートスピーカーとの連動などを含む「おうち自動化パッケージ」は11万3800円。なお、アシストルールを可能にする「リンクコントローラ」の使用は月額1980円(いずれも税別)が必要。他、ドアの施錠に関わる「ドア窓センサ」、エアコンに関わる「温湿度センサ」、部屋の状況の確認ができる「屋内カメラ」などはオプションで追加できる。
詳細は公式ウェブサイトへ。