飲料メーカーのダイドードリンコは2018年5月29日、傘を無償で貸し出す「レンタルアンブレラ」のサービスを、これまでの実施エリアに福岡県・山梨県・長野県・新潟県を加えた計16都道府県に拡大すると発表した。
「急な雨の際に助かりました」
「レンタルアンブレラ」は、急な雨などの際に、自販機の横に設置される「レンタルアンブレラBOX」内の傘を無償で貸し出し、後日、利用した傘をBOX内に返却するシステム。福岡県は5月29日より約30台、山梨県は6月4日、長野県は6月5日、新潟県は6月6日よりそれぞれ約40台の自販機に設置する予定だ。
このサービス」は、2015年10月に大阪市内限定でスタートした。16年には関西エリア、17年には関東エリアと愛知県、北海道函館市と徐々にエリアを拡大し、これまで約380台の自販機で展開してきた。今回は、傘の活用頻度が高いと想定される設置場所を優先しながら、最大500台の自販機に傘を置く。
発表資料によれば、利用者から「急な雨の際に助かりました」といった声が寄せられるなど、好評なようだ。
返却率は約70% 忘れ物傘を再利用
公式ウェブサイトによれば、傘の返却率は約70%と非常に高い。また、傘は鉄道の忘れ物傘を再利用している。また「レンタルアンブレラ」を開始した理由について、担当者は、
「自販機を通して、ダイドードリンコの飲み物を買ってくださるお客様に恩返ししたいという気持ちがずっとありました。(中略)自販機での作業中、急に雨が降り出して困っているお客様を見たことを思い出し、『レンタルアンブレラ』の企画が私に舞い降りてきました」
と説明している。