「パルムドール」是枝裕和監督 自らが語る作品のおもしろさ

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   2018年5月19日、世界三大映画祭のひとつである、第71回カンヌ国際映画祭で是枝裕和監督の「万引き家族」が最高賞である「パルムドール」に輝いた。日本人監督の受賞は4人目、是枝監督作品としてはノミネート7回目での快挙達成となる。今回は、カンヌ国際映画祭をはじめとする賞の歴史や、これまで受賞した作品、監督にまつわるエピソードなどさまざまな視点から見た映画の世界をご紹介。

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「誰も知らない」「そして父になる」を振り返る

   第71回カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルムドールに輝いた是枝監督の著書『映画を撮りながら考えたこと』(著者:是枝裕和 ミシマ社 2592円)。「誰も知らない」「そして父になる」「海街diary」「海よりもまだ深く」など全作品を振り返り、この時代に表現し続ける方法と技術、可能性を熱く語る。

   「映画は百年の歴史をその大河にたたえながら悠々と僕の前を流れていた。(中略)"すべての映画は撮られてしまった"というような言説がまことしやかに語られていた八〇年代に青春期を送った人間にとっては、今自分がつくっているものがはたして本当に映画なのか? という疑いが常にある。しかし、そんな"うしろめたさ"も、そして血のつながりも越えて、素直にその河の一滴になりたいと僕は思ったのだ」(本書より)。

   「絵コンテでつくったデビュー作」「演出と"やらせ"」「テレビドラマでできること、その限界」「これから"撮る"人たちへ」など全10章。

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