昨今、世間の話題にのぼるようになった「ラン活」。小学校入学を控える子どものために、親や祖父母がランドセルの購入に奔走することを指す。
種類多様化、最大1080通りでオーダー可
年々時期が早まっているという「ラン活」。サンケイリビング新聞社の調査(※)によると、14年は6月ごろから購入(予約)者がじわじわと増え始め、8月がピークだった。だが17年は4月から動きが活発化。8月までには購入予定者の5割以上がすでに買い求めていた。
実際、業界大手の「セイバン」(兵庫県たつの市)は18年3月30日から、「土屋鞄製造所」(東京都千代田区)は4月18日から、19年度新入学向けのランドセルを販売している。日本経済新聞(ウェブ版)の5月3日付記事によると、5月に入り百貨店が売り場をこぞって拡充。首都圏では早くもランドセル商戦がヤマ場を迎えていると伝えた。
ラン活が白熱する背景には、ランドセルの多様化がある。「ハシモト」(富山市北新町)の主力ブランド「フィットちゃん」は全47色を用意。イオンリテール(千葉市)の「みらいポケット パターンオーダー」シリーズは、デザインやかぶせ鋲などを自由に組み合わせられ、最大1080通りのランドセルをオーダーメードできる。