ITコンサルティングやウェブシステム開発を行う「キャスレーコンサルティング」(東京都渋谷区)は、サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会の開催期間にあたる2018年6月14日から7月15日まで、全社員と常駐するビジネスパートナー、来社する取引先に対し、勤務時間中のサッカーユニホーム着用を認める。5月7日に発表した。
J-CASTトレンド編集部は5月8日、キャスレーコンサルティング広報担当の前田大地さんに取材し、詳しく聞いた。
訪問客が賛同すれば一緒に「ユニ姿」
前田さんによると、「勤務中の動きやすさ」の追求が勤務時のサッカーユニホーム着用の目的だ。スポーツウエアを検討していたところ、今年がW杯開催の年であるため前田さんがサッカーユニホームを発案した。期間が1か月であることや開催中は連日ニュースで取り上げられる一大イベントのため、普段サッカーに馴染みのない社員の理解も得やすいと、実現に至ったという。なお、来社する取引先の人にもこの「ルール」が「適用」される。ただしあくまで相手が賛同した場合に限られ、強制ではない。
キャスレーコンサルティングは以前から、勤務時にオフィスカジュアルの服装を許可している。社員の心身の健康にも配慮し、例えばスポーツ庁の健康増進プロジェクト「FUN+WALK PROJECT」への参加や、17年10月には「Casley Walk Biz(キャスレー・ウォークビズ)」と名付けたスニーカーにリュック、動きやすい服装での出勤を推奨する独自の取り組みを行っている。
気分転換にボールを使ってプレーも可能
発表資料の中で、社内でサッカーをプレーする画像がある。前田さんは、
「ボールが常にオフィスに置いてあるので、気分転換にプレーするのも可能」
と説明した。実はユニホームでの勤務は、社員にスポーツに関心を持ってもらい運動をするきっかけになってほしいとの狙いもある。
W杯に合わせた企画ではあるが、Jリーグやドイツの「ブンデスリーガ」といった各国リーグのクラブチームのユニホームでも構わない。しかし、Jリーグには浦和レッズと大宮アルディージャの「さいたまダービー」やセレッソ大阪とガンバ大阪の「大阪ダービー」など、両チームのサポーターが普段より熱くなってしまう時もある。もしも社員同士に対立関係ができてしまったら大変だ。
前田さんは、たとえライバルチームのユニホームを身に着けていても「いがみ合うことなく紳士的に対応してほしい」とコメントした。