トイレットペーパーの端を左右から折って三角形の先端をつくる「三角折り」。意味は諸説あるが、ホテルなどの施設で従業員が「清掃完了の合図」として行う場合がある。
見かけたり実際に折ったりしたことがある読者も少なくないだろうが、多くの人は不快感を覚えていた――。
ノロウイルス感染の可能性も
J-CASTニュースでは2017年6月10日、
「トイレのペーパー『三角折』は不衛生 女子マナーがノロ感染の危険を招く」
と題した記事を配信した。
ある病院のトイレの貼り紙に、衛生面の観点から「トイレットペーパーを三角折にしないでください」とのお願いが書かれ、当時話題になったのだ。
J-CASTニュースでは、衛生用品の開発・製造を手がける「東京サラヤ」(東京都品川区)に取材し、担当者は、
「ふん便やおう吐物に接する場所であるトイレでは、感染症が起こりやすいです。ふん便など用を済ませた手によって、トイレットペーパーを親切心から三角折りする事は、かえって、手から汚染を広げてしまう可能性があります」
と貼り紙の内容に同意し、特に脅威になるものとしてノロウイルスの感染に言及した。
記事では、読者アンケートも実施。17年6月10日~18年4月27日の期間、「三角折りされていたらどうしますか」と問うと、2446票が集まった。
触るのすら嫌な人も
結果は以下の通り。
「気にせず使う」893票(36.5%)
「汚いと思うが使う」323票(13.2%)
「汚いので破って捨てる」859票(35.1%)
「汚いので触らないようにする」371票(15.2%)
7割弱の回答者が「不潔」に感じるようだ。3割は気にせず使っているものの、汚いと感じる人が約半分。触るのでさえ抵抗のある人も1割いた。