経済大だから学べる、プロデュース力
日経大の就職率は、99.0%(16年度)。これは、社会で活躍する「経済人」を育てる学び舎として開学し、時代の変遷とともに学校づくりや教育内容を刷新してきた結果かもしれない。
都築氏は、こう語る。「これから18歳人口が減っていく中で、普通の大学の教育ばかりやっていてはいけないと思っています。今までとこれからの大学のあり方は違います。社会の中での役割を大学自体が把握しながら運営する必要があります」
これまでの日経大のグローバル化においても、それは体現されてきた。例えば、キャンパス内は国際社会を彷彿とさせる、「人種のるつぼ」でもあれば、英語学習に熱心な日本人学生も多く在校している。留学先は英オックスフォードや大やケンブリッジ大、米ハワイ大など14か国35大学にまで広がっている。「グローバルビジネスコース」では、短期・長期留学は必須となっており、今後は現地でのインターンにも積極的に取り組んでいくという。
また、これまでのグローバル化に加え、今後は実社会に適応した人材を育てるべく「プロデュース力」の養成にも力を注いでいくという。「漫画・ゲーム産業」「AI産業」「起業・事業承継」など、新しいコンテンツやイノベーションを生み出す「経済人」として身に着けるべき知識に加え、実際のビジネスを推進していくための企画力や実行力を、実社会での最新事例などを交えて学んでいくよう、カリキュラムを大幅に見直した。
「人口減少と超高齢化社会が進んでいく国内において、今後の大学は、社会に必要とされる人材を育て、輩出し続ける必要があります」(都築氏)。