「大谷二刀流」はメジャーを制覇するか 全米の心をつかんだ「オオタニサン」

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流行語「リベンジ」が生まれた名勝負

   ソフトバンクを戦力外になった中日ドラゴンズの松坂大輔が巨人戦でデビューした。勝利にはならなかったが、大きな歓声が飛んだ。『1999年の松坂大輔 歴史を刻んだ男たち』(著・長谷川昌一、主婦の友社、1512円)は、その松坂が西武の「怪物ルーキー」と呼ばれていたときの熱戦を振り返る。

   パリ―グを代表するロッテの黒木知宏投手との投げ合いは「平成の名勝負」といわれた。松坂は惜しくも敗れ「必ずリベンジします」と宣言、「リベンジ」はその年の流行語大賞に選ばれ、社会現象になった。

   本書ではこのほか、最長となる実働29年の捕手・中嶋聡の「幸運なキャッチャー」、1987年の日本シリーズ西武対巨人戦の「伝説の一瞬―西武の走塁革命」、連続フルイニング出場の世界記録を打ち立てた金本知憲の「世界記録と2つの危険球」、それぞれ球史に残る物語を収録している。

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