日本の高校生の5割「自分に価値なし」 海外と比べて低評価の背景に何が

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   日本の高校生は自己肯定感が低く、インターネット利用者はその傾向が顕著になることが2018年3月30日、国立青少年教育振興機構の調査でわかった。

   調査は17年9月~11月の期間、日本、中国、韓国、米国の高校生を対象に実施された。

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日本人にありがちな「KY(空気を読む)意識」

「日本人は他人と比較するとともに、謙虚を美徳とする国民性を有しています。また、目標や夢が欠け、周りと同調する『空気を読む』風潮により、自分に自信を持てていないことも考えられます。このため、自己評価が低くなりがちです」

   国立青少年教育振興機構の担当者は4月6日、J-CASTトレンドの取材にこう話す。

   自己肯定感の有無を4か国の高校生に聞いたところ、日本人の高校生が軒並み低い数字となった。

   「私は価値のある人間だと思う(か)」との質問に、日本以外の3か国はいずれも8割超だったが、日本は最低の44.9%。「私はいまの自分に満足している」についても、日本41.5%、中国62.2%、韓国70.4%、米国75.6%だった。「中国や米国は、自分を中心に評価を行うため、自己肯定感が高い傾向にあると考えられます」(担当者)。

インターネットと自己肯定感の関係とは?

   さらに、日本人の高校生のみを対象に、自己肯定感の有無とインターネットの利用時間をクロス集計した。すると、ネットの利用時間が長い人ほど、自己肯定感が低くなる傾向がみられた。

   この結果について前述の担当者は、因果関係を示すのは難しいとしつつ、

「インターネットを長くやると、個人の世界に埋没してしまうことが考えられます。そこでは自分らしさを発揮することや、実際に他人と交流することが少なくなり、人間関係が希薄となります。そうしたことから、自己肯定感を醸成する機会も乏しくなっていることが推測されます」

   調査からは、親や教師との関係が濃密になるほど、自己肯定感が高くなる傾向も明らかとなった。

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