インターネットと自己肯定感の関係とは?
さらに、日本人の高校生のみを対象に、自己肯定感の有無とインターネットの利用時間をクロス集計した。すると、ネットの利用時間が長い人ほど、自己肯定感が低くなる傾向がみられた。
この結果について前述の担当者は、因果関係を示すのは難しいとしつつ、
「インターネットを長くやると、個人の世界に埋没してしまうことが考えられます。そこでは自分らしさを発揮することや、実際に他人と交流することが少なくなり、人間関係が希薄となります。そうしたことから、自己肯定感を醸成する機会も乏しくなっていることが推測されます」
調査からは、親や教師との関係が濃密になるほど、自己肯定感が高くなる傾向も明らかとなった。