「日本の国民性が影響」と分析
これらの結果は、どう分析できるのか。国立青少年教育振興機構の担当者は4月6日、J-CASTトレンドの取材に、
「普通体型の人も自分の体型に自信が持てていません。一種のシンデレラ願望のようなもので、欧米人のモデルや歌手への憧れが現れているものと考えられます。日本では、他国と比較しアイドルが身近な存在となっている点も憧れを抱かせる一要因と推測されます」
とこたえた。
さらに、日本特有の国民性も少なからず影響しており、
「体の美意識に男子より敏感な女子は、自分の体型を特に気にすることもあり、謙遜意識や周りとの同調志向がより強く現れているのではないか」
と分析する。
だが、前回調査(2010年)に比べて、体型にコンプレックスを抱く日本の女子高校生は減っている。 BMI(体格指数)の平均値に大きな変化はないものの、体型に満足していると答えた人は、12.4%から23.0%に向上している。
先の担当者は、
「グローバル意識の浸透により、日本の若者も個性を求めるようになったことも追い風となったのではないかと推測します」
調査は17年9月から11月の期間、各国1500人~3200人を対象に実施された。