新社会人の期待と不安 AI時代に勝ち残ることができるか

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   今年(2018年)は一足早いサクラとともに新社会人が一斉にスタートした。目前に迫るAI時代に勝ち残ることができるだろうか。期待の一方で、漠然とした不安を隠せない人たちもいる。今回は、新しい時代の働き方、ビジネスのあり方、社会人として失敗しないやり方など3冊を紹介したい。

   J-CASTニュースの書籍サイト「BOOKウォッチ(http://books.j-cast.com/)」でも特集記事を公開中。

2045年に「シンギュラリティ」が到来

   「2020年代にAI(人工知能)は人間の知性を超え、2045年には科学技術の進化の速度が無限大になる『シンギュラリティ』が到来する!」。あらゆる技術が未曽有のスピードで進化し、人間もAIに仕事を奪われる危機にさらされる今、ビジネスや企業組織はどう変わるのか。

   『シンギュラリティ・ビジネス AI時代に勝ち残る企業と人の条件』(著・齋藤和紀、幻冬舎、842円)は、「シンギュラリティとは何か」から始まり、新しい時代のビジネスチャンスや人の思考を読み解く。

   内容は「第四次産業革命が始まっている!」「エクスポネンシャル思考でなければ生き残れない」「シンギュラリティ後をどう生きるか」――テクノロジーに強くないビジネスパーソンにもおすすめだ。

スティーブ・ジョブズが苦難の末に学んだこと

   今世紀の代表的な経営者・スティーブ・ジョブズの本人公認の伝記は2011年に発売された。『スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(上)・(下)』(著・ブレント・シュレンダー、リック・テッツェリ、訳・井口耕二、日本経済新聞出版社、各2160円)には、伝記に詳しく語られなかった部分が描かれている。

   ジョブズがアップルから追放され、ピクサーとNeXTを立ち上げていた頃のことだ。復帰までの12年間、この混沌の時代こそが、ジョブズを大きく変えたといわれる。ジョブズの復帰がなければ、アップルは消えていたかもしれない。「お山の大将」だった男が苦難の末に学び、身につけたものは何だったのか。

   フォーチュン誌記者として長年にわたり親交のあった著者が30本以上のテープを再構成し書き下ろした。すでに世界20か国以上で翻訳されている。

あがり症を克服する超人気講師のコツ

   『1分のスピーチでも、30分のプレゼンでも、人前であがらずに話せる方法』(著・鳥谷朝代、大和書房、1512円)は、職場でも、仕事先でも、日常会話でも楽に話せる方法を教えてくれる。挨拶やスピーチが苦手の新社会人にとって心強い1冊だ。

   著者の鳥谷朝代さんは「一般社団法人 あがり症克服協会」の代表理事。中学1年のころから「あがり症」に苦しみ、就職しても悪化した。通院したり催眠療法を試みたりしたが効果はなかった。ところが、ある話し方講座と出会い、ついに克服、今では人気講師としてカルチャーセンターや講演活動で全国各地を回っている。

   緊張しないコツとは――「吐く息を伸ばすと声の震えがとまる」「手足の震えをなくす『3首ユルユル体操』」「1分間で300字くらい話すのがちょうどいい」「きちんとした起承転結は意識しない」など、すぐ使える具体例ばかりだ。

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