スティーブ・ジョブズが苦難の末に学んだこと
今世紀の代表的な経営者・スティーブ・ジョブズの本人公認の伝記は2011年に発売された。『スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで(上)・(下)』(著・ブレント・シュレンダー、リック・テッツェリ、訳・井口耕二、日本経済新聞出版社、各2160円)には、伝記に詳しく語られなかった部分が描かれている。
ジョブズがアップルから追放され、ピクサーとNeXTを立ち上げていた頃のことだ。復帰までの12年間、この混沌の時代こそが、ジョブズを大きく変えたといわれる。ジョブズの復帰がなければ、アップルは消えていたかもしれない。「お山の大将」だった男が苦難の末に学び、身につけたものは何だったのか。
フォーチュン誌記者として長年にわたり親交のあった著者が30本以上のテープを再構成し書き下ろした。すでに世界20か国以上で翻訳されている。