結婚したい気持ちよりも、ハワイに住みたい気持ちの方が大きい―。
2018年3月26日、経済ドキュメンタリー番組「日経スペシャル 未来世紀ジパング ~沸騰現場の経済学~」(テレビ東京系)が放送した、ハワイで婚活中の女性の発言がインターネット上で反響を呼んだ。
「ビザの為の結婚とか相手が可哀想」
番組では、日本人の移住先として人気のハワイで米国の永住権を取得する方法を紹介。そのひとつとして「現地の人との結婚」があるとして、ハワイで婚活中だという28歳の女性に密着取材した様子を放送した。女性は語学留学で学生ビザを取得しており、ホームステイでハワイに滞在している。「ハワイが大好き」だといい、現地の人と結婚するため、国際結婚相談所に足を運んでいる。
番組スタッフが女性に「結婚したい」気持ちと「ハワイに住みたい」気持ちはどちらが強いかを聞くと、「今は同じくらい」といったん答えたものの、すぐさま
「ハワイに住みたい方が大きい」
と言い直した。
女性は「ハワイで永住権を取得するために結婚したい」と明言したわけではない。それでも、女性の発言をそのような意味合いに受け取った人も多いようで、ツイッター上では厳しい意見が多数上がっている。
「婚活女の究極系やな」
「ちょっと理解出来ない...ビザの為の結婚とか相手が可哀想」 「バカバカしいって思ってしまった。そんなんじゃ結婚してもうまくいかなさそう」
婚活サイトの調査で約7割の女性が国際結婚OK
一方で、やや少数ながら女性の気持ちに理解を示す声もある。
「ハワイで住みたい気持ちはわかる 婚活してこれから好きになるんならいいんでないの?」
「好きな場所で自分が選んだ人と一緒に暮らせたらそりゃー幸せだろうなとは思った」
今日、国際結婚を考える独身女性はどれほどいるのか。20~30代女性向けの婚活・恋愛情報サイト「愛カツ」は2017年11月に国際結婚に関する調査結果を発表した。独身女性737人に「国際結婚をしたいか」を聞いたところ、「国際結婚以外は考えられない」(112人)、「できればしたい」(408人)、「できればしたくない」(127人)、「絶対に嫌だ」(90人)という結果が出た。この調査に限れば、約7割の女性が国際結婚に前向きな考えを持っている。
なお厚生労働省が2016年に発表した「人口動態調査」の結果では、外国における日本人(夫妻又は夫妻の一方が日本国籍のもの)の婚姻件数は1万1839件となっている。