「ミニメンタルステート検査」で認知機能が改善
森永乳業は、認知症を発症する前段階である軽度認知障害が疑われる被験者27人を対象として、ビフィズス菌A1を摂取する前と後の比較試験を実施。被験者はビフィズス菌A1を100億個含有するカプセルを1日2個摂取した。
摂取前及び8週後、24週後に「ミニメンタルステート検査」(MMSE)によって認知機能評価を行った。MMSEとは、認知機能を比較的簡便に評価できる聞き取り式質問票のことで、認知症のスクリーニングや診断の補助として広く活用されている。得点が低いほど認知機能障害を有する可能性が高いとされており、本研究では22点~26点を「軽度認知障害の疑いがある」と評価した。
摂取前に平均24.3点だった被験者のMMSEスコアは徐々に上がっていき、8週には26.1点、24週には27.0点と改善していった。以上のことから、ビフィズス菌A1の継続摂取により軽度認知障害が疑われる被験者(ヒト)の認知機能改善に関する可能性が示された。
森永乳業は、今後はビフィズス菌A1を摂取した被験者と、プラセボ(有効成分を含まない、いわゆる偽薬)を摂取した被験者を比較する試験などを継続的に行い、引き続きビフィズス菌A1の有効性を検証していくという。