日本女子プロ野球リーグ(本社:京都市)は2018年3 月24 日、岩谷美里(いわや・みり)選手(26)のギネス世界記録認定式を、わかさスタジアム京都で行った。
同日に開幕した女子プロ野球の18年シーズンの試合前にセレモニーを実施。ギネス世界記録公式認定員が岩谷選手に、認定証と受賞パネルを授与した。
当初は「二刀流」で活躍、ケガ乗り越え快挙
岩谷選手は、女子プロ野球リーグ公式戦がスタートした2010年度に入団し、プロ1年目で最多セーブのタイトルを獲得するなど、当初は投手としても活躍していた。打撃が大きく開花したのは16年。打率.370のハイアベレージを残した。しかし右膝前十字靭帯断裂など、度重なるケガに悩まされ、17 年シーズン途中に復帰した。
17年シーズン(当時埼玉アストライア在籍、現在は京都フローラ)においては、打率.441、打点38、本塁打5、安打数60 で打撃部門4冠を達成した。「首位打者」「最多打点者」「最多本塁打者」を同時に獲得するのは、女性のプロ選手では初めての快挙。この功績が認められ、「First professional female baseball player to win the Triple Crown」(三冠王を初めて獲得した女性プロ野球選手)として、ギネス世界記録に認定された。
発表資料によると、岩谷選手はセレモニーで、
「昨年の成績がこのような形で評価されたのは大変嬉しいです。私自身華やかさのあるプレイヤーではありませんが、一振りでスタンドをわかせられる選手になりたいと思います」
と受賞の喜びを語った。
また、女子プロ野球のさらなる盛り上がりに貢献したい思いも持っている。
「(私の)一振りが見たいというお客さんでいっぱいにしたいというのが今の目標です。開幕戦にお越し下さった皆様、ありがとうございます。いいスタートダッシュが切れるよう全力で頑張りますので、皆様の熱いご声援よろしくお願いいたします」