人材サービス会社「アデコ」は2018年3月26日、小中学生の「将来就きたい仕事」ランキングのトップ10を男女別に発表した。
「警察官・刑事」が急上昇した一方で、昨年は男子1位、女子2位だった「会社員(サラリーマン・OL)」が大きく順位を落とした。
「例年順位入れ替わりが激しい」
調査は、17年11月に日本全国の小中学生1000人を対象に行われた。
全国の小中学生1000人に対し、「大人になったらどのような仕事をしたいか」を聞いたところ、男子の1位は「サッカー選手」(8.0%)、女子の1位は「パティシエ(お菓子職人)」(14.4%)となった。サッカー選手は昨年の2位(7.4%)から1つ順位を上げた。パティシエは同ランキングにおいて4年連続で1位と、根強い人気を誇っている。
興味深いのは、「会社員(サラリーマン・OL)」が大きく順位を落としたことだ。17年4月発表の同ランキングでは、男子1位(14.4%)、女子2位(9.4%)に選ばれていたが、今回は男子では7位(4.2%)、女子では9位(1.8%)という結果になった。
また、「警察官・刑事」が男子の3位と女子の6位にランクインしていることも目立つ。同ランキングは14年から毎年春に発表されているが、女子では初のトップ10入りだ。男子は14年~16年までトップ10入りしていたが、17年に初めてトップ10圏外になった。
J-CASTトレンドは3月27日、今回のランキングで、会社員が順位を大きく落としたこと、警察官・刑事の人気が急上昇したことについて、アデコの広報部に見解を求めた。返事は、「例年順位の入れ替わりが激しく、アンケート回答者に選択した理由を聞いている訳ではないので、回答は難しい」だった。この1年で小中学生に大きな心境の変化が起きたのだろうか。