連日テレビのニュースや新聞各紙で取り上げられている「森友学園への国有地売却をめぐる公文書の改ざん疑惑」問題が、ますます大きな波紋を広げている。そもそも"公文書"とはどのような書類なのか、書き方や決まりはあるのか?歴史上においての存在意義など "公文書"について理解を深める3冊をご紹介。
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教科書では知ることができない世界史の"真実"
中世から現代までの長きに渡る膨大な歴史資料を保管する英国の国立公文書館。ここには"米国独立宣言のポスター"、"シェイクスピアの遺言書"、"欧州分割を決定づけたチャーチルの手書きメモ"をはじめ、"夏目漱石の名前が残る下宿簿"、"タイタニック号の最後のSOS"といったあらゆるジャンルの資料が納められている。『英国公文書の世界史』(著者:小林恭子 中央公論新社 950円)では、英国国立公文書館に納められている貴重な歴史の情報の一部を紹介する。
「日本にまつわる公文書/夏目漱石の足跡・原爆投下後の光景ほか」「イングランド王国から大英帝国へ/最古の公文書―土地台帳・ヘンリー8世の離婚証明ほか」「大英帝国最盛期、産業革命の時代/ 世界初の切手・ホームズ宛ての手紙」「2つの世界大戦、分割される世界/国王の退位証明ほか」「大英帝国の崩壊、東西冷戦/ケンブリッジ・スパイほか」「英国と日本の公文書館、これまでとこれから」の全6章。