金融事業の「pring(プリン)」(東京都港区)が手がけるモバイル送金・決済サービス「pring」のスマートフォン(スマホ)向けアプリ(Android・iOS用)がこのほど、公開された。
日本で根強い「現金主義」の壁を越え、「キャッシュレス社会」の推進を目指す。
シンプルな設計
仕組みはこうだ。
まず、ユーザーは「みずほ銀行」「三井住友銀行」のどちらかの口座をアプリに紐づけ、任意の額をチャージする。
あとは、「お金をおくる」「お金をもらう」「お店ではらう」のいずれかを選択するだけ。
例えば同僚3人との飲み会。会計時にAがpring経由でまとめて支払い、BとCに会計の一部を請求する。Bは同期なので自分と同じ負担額を、後輩Cには少しだけ請求。BとCは請求額に応じてAに支払い――といった具合だ。
アプリの利用者以外への送金は、「QRコード」「LINE」「SMS」のいずれかから可能(受け取り時にはアプリ登録が必要)。
やりとりしたアプリ内マネーも自身の銀行口座に戻す(現金化)ことができるので便利だ。
手数料はすべて無料。加盟店は順次拡大予定で、店舗決済はQRコードで行う。事業側はクレジットカード決済と比較して格安の決済手数料で導入できると、pring社は説明している。