ドリンクやチョコレート、白米、醤油、パン......と、アミノ酸の一種「GABA(ギャバ)」入りの食品が、業界内で盛り上がりを見せている。
ギャバ市場も拡大の一途をたどっているというが、一体なぜここまで支持されているのか。
3年で約2.5倍の成長
「ストレス社会で闘うあなたに」――こんな宣伝文句とともに、2005年に発売されたチョコレート「GABA」(江崎グリコ)。ギャバをチョコレートに配合して「ストレスの低減機能」を打ち出すと、一気にギャバの知名度が向上。以降、ギャバを配合した商品が多数販売される。商品分野は多岐にわたりギャバを配合した醤油や牛丼などが発売されている。
中部大学の横越英彦教授(応用生物学)が代表を務める「ギャバ・ストレス研究センター」によると、14年に2億6500万円だったギャバの売り上げが、17年には6億4700円と年々増えているという。
同センターはこの背景を、
「機能性表示食品市場の拡大があり、またギャバの主な訴求ポイントであるストレス対策や睡眠改善といった機能性に対する関心の高まりが後押しになったといえます」
と分析している。