結婚相手に妥協したくない部分は...
―「おもてなし」の中で藤井さんが演じる尚子は、婚約者がいながら別の男性に思われる女性という役柄です。もし藤井さんご自身がこういったシチュエーションに置かれたらどうでしょうか。
藤井「私は結婚していないので、その究極に陥ったことはないんですが、マリッジブルーで迷いのある中で、尚子は元彼に会っちゃったじゃないですか。見ている分には面白いんですけどね。会う時点でどうなのかなと思ったんですが、でも女心としては結婚してからは会えない相手だから、その前に会ってすっきりしようじゃないですけど、気持ちはわからなくもないなと。でも女のちょっとずるいところなのかな、と思いました(笑)」
―もし結婚するとしたら、相手に妥協したくない部分はなんでしょう。
藤井「やっぱり信頼関係でしょうか。そこがしっかり築けていれば、他のこまごましたことは乗り越えられるのかなと思います。今回の映画でそういうことを考えさせられました」
―では最後に、映画「おもてなし」をこれからご覧になる方へ向けてメッセージをお願いします。
藤井「誰しもが経験し得るし、共感できることをすごく丁寧に描いている作品で、絶対に心が動かされるシーン・存在があると思います。本当に老若男女問わず楽しんでいただける作品です。日本の方も、日本の古くから伝わる『おもてなし』や配慮の気持ちを振り返るすごくいい機会になる作品なので、ぜひたくさんの方に観ていただきたいと思っています」