アジアへはばたく女優・藤井美菜さん 多言語、多文化の撮影現場で学び、演じる

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   「女子―ズ」「デスノート Light up the NEW world」など、多数の映画やドラマに出演している藤井美菜さん(29)。近年は韓国をはじめ、海外にも活躍の場を広げている。

   J-CASTトレンドは藤井さんのインタビューを敢行。現在公開中の日台合作映画「おもてなし」(2018年3月3日公開)の撮影秘話や、韓国での活動、結婚観について詳しく聞いた。

女優・藤井美菜さん(2018年2月15日撮影)
女優・藤井美菜さん(2018年2月15日撮影)

「決まった時はガッツポーズでした」

―「おもてなし」の出演が決まった時の感想をお聞かせください。

藤井「今回の『おもてなし』という映画は、台湾人と日本人が文化の違いにぶつかりながらも、お互いに歩み寄っていく要素がある作品です。国は違いますが私は韓国で活動しているので、映画の作品性や要素にすごく共感する部分がありました。作品に出演できることがうれしくて、決まった時はガッツポーズでしたね(笑)」

―作品タイトル「おもてなし」とは、どんなものだと思いますか。

藤井「日本人独特の昔から根付いている配慮の気持ちが、『おもてなし』だと思うのですが、今回の映画でハッとさせられる部分がありました。それは台湾のジェイ(・チャン)監督だからこそ目に付いたもの、日本だと当たり前だからすごく特別なものとして扱っていなかったものを、しっかり描いてくださった部分です」

―具体的にどんなところでしょう。

藤井「たとえば京都の撮り方が、日本人の監督の撮り方とは違うような気がしました。京都という街を『日本の美』として撮られてきた監督はたくさんいると思いますが、ジェイ監督ならではの色味や角度というものが画に表れているように思います」

―今回指揮を撮ったジェイ・チャン監督はどんな方ですか。

藤井「(監督の撮影は)テイク数がかなり多く、そこからいいものを抜粋するスタイルでした。私は粘って粘って出したものの化学反応を大事にしたいと思っているので、ちょっと時間はかかったりはしますけど、その撮り方は私にとってはありがたかったです。特にこの現場ではその粘って生まれたものがあった気がしました」

―粘ったのはどんな部分か、教えてください。

藤井「やっぱり英語だったり京都弁だったり、自分がどっかり腰を下ろしていない部分の言葉についての演技だったので、言葉もちゃんと伝えたいし、言葉だけにとらわれず気持ちも乗せていきたいと思っていました。1回で決められたかな、と(不安に)思うシーンもあったので、監督のこだわって何度も撮るというスタイルはありがたかったです」

―では、監督との相性は良かったということでしょうか。

藤井「相性は良かったです。大変でしたけど(笑)」
笑顔で受け答えをする藤井さん
笑顔で受け答えをする藤井さん

藤井美菜(ふじい・みな)
女優。1988年7月15日生まれ。特技はピアノ、韓国語。日台合作映画「おもてなし」(2018年)、韓国映画「人間、空間、時間、そして人間(原題)」(2017年)、邦画「デスノート Light up the NEW world」(2016年)など、世界を股にかけ活躍している。

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