「本格抹茶」市場でシェア70%が目標
この日発表されたネスレグループの2017年の売上高は898億スイスフラン(約10兆2268億円)で、前年比2.4%増。ネスレ日本の売上高も同2.8%増だった。同社の好調の一端は「抹茶の頑張り」もあるという。
同社調べによると、「本格抹茶」の市場は2016年から2017年に64%の伸びを見せている。これに対して同市場におけるネスレのシェアは、2017年に半分以上になった。2018年には、シェア70%を目標に掲げている。
ネスレによると「本格抹茶」とは、抹茶入りや抹茶オレ/ラテなどの製品を除いた抹茶を意味する。しかし、そもそも、なぜ本格抹茶でネスレ社なのだろう。
出典:ネスレ日本ホームページ(https://www.nestle.co.jp/asset-library/documents/media/20180307-press-conference.pdf)
高岡氏によると、「泡立ちのある本格的な抹茶を、ご家庭で飲むのは難しい」。実は同社の家庭用コーヒーマシン「ネスカフェ ドルチェ グスト」を使うと、泡立ちのある本格的な抹茶が家庭でも手軽に味わえるという。
取材にあたった記者も、会場でミルク+抹茶を試飲したが、抹茶は色合いもよかった(写真)。コーヒーで培った技術力を、市場が成長している抹茶に生かす。