人びとの記憶からあきらかになる津波の真実
巨大な波に翻弄されたあの日、何が生死をわけたのか...。
震災時、本社ビルが津波で被災し、設備も整わず、社員自身も被災者でありながら、住民の安否確認を第一に、震災3日目から新聞を発行。多くの死と向き合いながら、必死に活動し、ひたすら住民たちに情報を届け続けた三陸河北新報社。新聞「石巻かほく」掲載の被災者のインタビューシリーズを書籍化した『津波からの生還 東日本大震災・石巻地方100人の証言』(編集:三陸河北新報社「石巻かほく」編集局 旬報社 1,620円)では、大津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市、東松島市、女川町で被災した100人の詳細な証言と当時の状況が分かる写真を多数掲載。津波から必死に逃げる中で何を思っていたのか、震災が過ぎ去って思うことを探っていく。