「カレーは楽しく食べられて、ストレスを下げる可能性のあるメニューであると推察します」――。エスビー食品は2018年3月6日、同社が実施した「家庭での手作りカレー実態調査」の結果のなかで、こう発表した。
調査からは、「国民食」であるカレーの意外な特色が明らかとなった。
手作りカレーは金曜日に食べる人が最多
食卓の定番メニューで、多めに作って2日目のカレーを楽しむことも多いカレーだが、夕食に自宅で食べられる頻度が高い曜日は「金曜日」だという(「ライフスケープマーケティング」の食MAPデータ「家庭での夕食時 カレー食卓登場頻度<曜日別>」調査より)
その結果を受け、エスビー食品では既婚で子を持つ20~50代男女1000人を対象に、家庭での手作りカレーに関する調査を実施。金曜日のカレーについて、実態やメリットを探った。
すると、金曜日にカレーを食べたくなる理由としては「食べると元気が出る」(57.4%)、「土日も元気に過ごせる気がする」(43.4%)、「疲れた体が癒される」(40.9%)など、精神面でのメリットを挙げる人が目立った。
そのほか、金曜日にカレーを食べる効果として「土日幸せな気持ちで過ごせる」「ストレス解消になる」といった回答や、カレーを食べた日は睡眠の質が高まったとする結果も。実際にはどうなのか。
ハンバーグと比べてみたら
エスビー食品は先の結果を踏まえ、カレーの「影響」を脳波測定で解明した。比較対象に、カレーと同じく「国民食」のハンバーグを用意した。
まず、カレーの香りがどのように好意度に影響するのかを検証。それぞれの香りをかぐ前後でどう変化するか脳波を測ったところ、ハンバーグに比べカレーの香りの方が、好意度が上昇していた。
次に、カレーとハンバーグで食事前後の「ストレス度」の変化を調べたところ、こちらもカレーに軍配が上がった。カレーの方がより顕著にストレス度を軽減させる可能性があることがわかった。
エスビー食品は、これらの結果から
「カレーは楽しく食べられて、ストレスを下げる可能性のあるメニューであると推察します」
と分析している。