「幹事も仕事の一環なわけだけど飲み会の為に連日残業」「幹事業務マジで面倒だし早く新人が来て欲しい」――。ツイッターで「幹事」と検索すると、こんないまいましさを感じている人の呟きが多数見つかる。
政府が推進する「働き方改革」の機運が高まりをみせ、長時間労働の是正に向けた動きが加速する中、阻害要因のひとつは「幹事残業」だったのかも!?
予約の簡易化・迅速化を狙った機能
「幹事の会場探しの時短につながる専用サイトを立ち上げれば、昨今の『働き方改革』にもつながると考えました」。
こう話すのは、IT事業を手がけるスキマビ(東京都中央区)の三村孝昭社長だ。
同社は17年7月、忘年会や新年会などで使う貸切会場に特化した予約サイト「カシキル」を公開した。類似のサービスはすでに存在するが、一番の特徴は「幹事残業の軽減」に焦点を当てた点だ。
カシキルでは、予約の簡易化・迅速化を狙った機能が多く用意されている。例えば、会場の空き状況はリアルタイムで確認可能だ。
会場の紹介ページには月ごとのカレンダーが掲載されており、日付にはそれぞれ「○」「△」「×」の記入がある。予約状況を一目で確認ができるようにすることで、わざわざ店に電話やメールで問い合わせる必要を無くした。
そのほか、「プロジェクター」や「マイク」「音響設備」といった設備の有無も、アイコンで視覚的にわかる工夫が施されている。