「団塊ジュニア」世代から着想
18年3月2日、J-CASTトレンドは同書の担当編集者に取材した。
今回23年ぶりに「いきなり最終回」を復活させるに至った経緯について聞くと、
「90年代、『いきなり最終回』シリーズは『昔懐かしい漫画』の掲載がメインでしたが、『団塊ジュニア(71~74年生まれ)世代を夢中にさせた作品』というセレクションで、企画のリニューアルができないだろうか?と考えたことがきっかけでした」
と明かした。
ではなぜ、団塊ジュニア世代を意識したセレクションなのか。それについては以下のように話している。
「団塊ジュニアといえば、少年期~青年期と、漫画雑誌の黄金時代を経験している世代。漫画に関して非常に『目が肥えて』いるので、彼らが認める名作が面白くないはずありません」
最後に、読者にどのように楽しんでもらいたいかを聞いた。
「雑誌連載時、熱心に読んでいたものの、物語のラストシーンをよく思い出せない......たとえそれが『名作漫画』であったとしても、よくあることです。本書を読んでスッキリしてください(笑)」
とはいえタイトルは知っているが作品を読んだことのない読者や、当時読んでいたものの内容を忘れてしまっている読者も多いはず。こうした読者も楽しめるよう、最終回に至るまでのあらすじや登場人物紹介、作品解説なども充実させているという。