最年少記録を更新中の将棋棋士・藤井聡太さんが、2018年2月17日に行われた「第11回朝日杯将棋オープン戦」準決勝で、羽生善治竜王との直接対決に勝ち、決勝でも勝利して優勝、六段に昇格した。現役中学生の棋士として今後の活躍が最も期待されている。今回は、次々とドラマを生み出す将棋という競技、そしてそれに関わる人々にまつわる本を集めてご紹介する。
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藤井聡太の「学び方」はまねできるのか
将棋盤を抱きかかえて泣いていた子どもは、中学生でプロ棋士になった。「将棋に関しては、師匠に自由に反論していい」と言う著者・杉本昌隆さんは、いかにして弟子である藤井聡太さんをここまで導いたのか!?「思考力・集中力・忍耐力・想像力・自立心・平常心」...将棋に強くなるために要するこれらはすべて、私たちが人生をより豊かに生きていくうえで必要な学びである。『弟子・藤井聡太の学び方』(著者:杉本昌隆 PHP研究所 1,512円)では、藤井聡太さんの才能、兄弟弟子との交流、杉本昌隆さんの師匠・板谷進さんとの師弟関係から、「真に学ぶこと」とは何かを明らかにする。
「七割以上を目指すには、自分で考えなければならない」「悔しさが才能を伸ばすエネルギーになる」「対局の機会の少なさが集中力を鍛える」「コンピュータが選ばない勝負手を指す」「学ぶ側には信念、指導者には柔軟性」など。
「2018年新年の師弟杉本昌隆+藤井聡太」も収録している。