幼児期にSNSの草分けである「mixi」が誕生し(2006年)、小学校低学年には初代「iPhone」(07年)が発売。高学年になると「脱ゆとり教育」が始まり(11年)、中高では「インスタグラム」や「SNOW」での自撮りブームが到来――。
いわゆる「デジタルネイティブ」「ポストゆとり世代」と呼ばれるいまの高校生たち。商業施設「SHIBUYA109」を運営するSHIBUYA109エンタテイメント(東京都渋谷区)と産業能率大学(小々馬ゼミ)は、その中でも流行に敏感な女子高生の生態に迫った。
最多は「下北沢JK」
両者は18年2月20日、1999年~01年生まれの女子高生309人を対象に実施した調査結果を発表した。
アンケート結果から「ファッション感度」と「消費特性」(他人の目を気にするか、我が道を行くか)の2軸をもとに、女子高生を7つに分類した。
最も多かったのは、全体の4分の1を占めた「下北沢JK」だ。
毎月の平均収入は5万812円(小遣い4753円+アルバイト代4万2037円)で、そのうち3782円ほどを洋服に支出する。「ナチュラル系」や「アウトドア系」を好むが、なるべく目立たないよう意識している。
雑貨やおしゃれなカフェを求め、街を散策するのが好き。中でも東京・下北沢へのあこがれが強い。
「LA♥JK」「一球入魂系JK」
次に多かったのは、「LA♥JK」(18.4%)。
ファッションリーダー的存在である彼女らは、友人や異性を強く意識して洋服を選択。定番の服は選ぶことは少ない。ブランド物が好きで、欲しい服なら値段を気にせず購入する。
そのため、毎月の平均収入5万909円(小遣い3165円+アルバイト代4万556円)のうち、洋服代は5535円と比較的高額だ。そのほか、「外食」「ライブ」への支出も多い。
3番目が、「一球入魂系JK」(16.5%)。
ファッションへの関心は薄く、制服で過ごすことが多い。家の中ではジャージ派だ。
部活で忙しい日々を過ごしており、スキマ時間には「ゲーム」や「動画視聴」に熱中している。毎月の平均収入は4万980円(小遣い3431円+アルバイト代3万4375円)で、映画やカラオケなど娯楽費が支出の大半を占める。
「THEミーハーJK」「量産型ガーリーJK」「個性派GMW-JK」「サブカルJK」
以下、「THEミーハーJK」(12.9%)、「量産型ガーリーJK」(12.6%)、「個性派GMW-JK」(7.8%)「サブカルJK」(5.5%)と続く。
詳細は小々馬ゼミの公式サイトから。