メントールの緊張緩和作用で痛みがやわらぐ
頭痛には緊張型頭痛のほかに片頭痛、群発頭痛などがありますが、いずれも脳自体が痛んでいるわけではありません。そもそも脳には痛覚がないため、頭皮やその血管、筋肉の緊張などが痛みの発生源になると考えられています。
では、ペパーミントの鎮痛効果はどのようなメカニズムで発揮されているのでしょうか。
前回ご紹介した通り、メントールには筋肉の緊張をやわらげ、痛覚を伝達する物質の放出を抑える作用があります。
腸や頭の痛みを緩和することができるペパーミントのメントール成分ですが、ペパーミントオイル溶液を大量に飲むという摂取方法は中毒の危険性がありおすすめできません。歯磨き粉や口腔(こうこう)洗浄液では体内に吸収される量が微量すぎます。
手軽に摂取するのであれば、ペパーミントガムなどを噛むのがよいでしょう。ペパーミントの香りでストレスを緩和させるとともに、ガムを噛むことで脳に刺激を与え活性化させることも期待されます。ストレスの多い現代人にとってぴったりのミント摂取方法ではないでしょうか。