【保存版】「働き方改革」はまず上司が動け ムダ仕事排除に「チェックリスト」活用を

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   政府が推進する「働き方改革」では、企業の生産性向上や女性の活躍など、働き方にまつわる諸問題の解決を目指す。なかでも長時間労働の是正は喫緊の課題だ。

   コンサルティング会社のスコラ・コンサルト(東京都品川区)は2018年2月15日、長時間労働の抜本的解決につなげようと、上司による「働かせ方」を点検するための「チェックリスト」を公開した。

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不必要な作業は管理職や役員が作る

   スコラ・コンサルトが着目したのは、上司の指示によって発生する「ムダな仕事」だ。

   過度な根回しの要求やムダな資料作りの指示などの不必要な作業は、管理職や役員によって作られると同社は指摘し、見直す機会を作ることで減るという。ひいては長時間労働の是正にもつながるとも。

   リストは、

「『私は聞いてない』が口ぐせなので、部下による個別の根回しが必須になっている」
「『もっと具体的な情報がないとわからない』『資料がわかりにくい』と、やたらに詳細資料を求めている」

など10項目あり、上司・部下双方が「頻繁にある(4点)」「たまにある(3点)」「ほとんどない(2点)」「まったくない(1点)」の4点満点で各項目を評価していく。

   部下に振った作業が「ムダ」であることは、上司自身はなかなか気づきにくい。「隗より始めよ」を胸に、リストで「自己改革」をするのは有意義だろう。

■チェックリスト全文

①部長会議などで、「そういえば、あれ、どうなってる?」と、議題とあまり関係のないことを突然質問してくる。
②何も言われなくても資料がさっと出てくることを、「気が利く」「できる」と評価している。
③「私は聞いていない」が口ぐせなので、部下による個別の根回しが必須になっている。
④「もっと具体的な情報がないとわからない」「資料がわかりにくい」と、やたらに詳細資料を求めている。
⑤中身よりも、資料の出来栄えやプレゼンの巧拙など、指摘している。
⑥「過去の数字(データ)を洗い出してみろ」「費用対効果は?」と、根拠を追及している。
⑦「失敗は、とにかくあってはならない(失敗は許されない)」「どこ(部門)の責任か?」を聞いている。
⑧ミスやトラブルが起こると、再発防止のために事実情報を集めて他部署と話し合うのではなく、自部門の正当性を担保する情報を集めようとする。
⑨部下が直接確認をしてこないで、つねに社長や上長の意向を忖度(そんたく)している。
⑩役員同士の意見が相反していても表面的には合意する。稟議書を回す際、「俺は納得してないけどね」と言って、押印している。

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