「ただ読み」広がれば漫画家が生活できなくなる
海賊版サイト問題は、2月11日に「NHKニュース7」が取り上げた。同番組は東京・渋谷で街頭インタビューを実施。若い世代が海賊版サイトを利用している実態を報じた。
「どこでも見ます。きょう朝来るときも見てたし。無料だからですかね」(専門学校生)
「ちょっと問題かなと思ったんですけど、無料だからラッキーという感じ」(大学生)
さらに、2017年頃から注目されている海賊版サイト「漫画村」と思われる画像を映し、NHKがビデオリサーチインタラクティブの2017年12月時点での調査結果を引用しつつ、このサイトの利用者は約23万人と報道した。
サイトの閲覧自体は日本の法律では罪に問われない。罪に問われることなく読みたい漫画が無料で読めるとなれば、ユーザーが増えるのも無理はないだろう。
だが日本漫画家協会の理事長で、ボクシング漫画「あしたのジョー」などで知られる漫画家・ちばてつや氏は、番組を通して読者にこう呼びかけている。
「漫画が好きだったら、ただで読むってことはやめてほしいなと。出版社も漫画家たちも全然生活できなくなってしまう、ということに繋がってしまうんでね。非常に深刻な問題なんですよね」