記者が取材に訪れたのは、英国発の人気ファッションブランド「ポール・スミス」の東京・六本木店、のはずだ。それなのに......。
店舗では、板前が握り寿司を振る舞い、展示された服には「マグロ」や「サバ」がプリントされている。一体どういうことだろう。
親日家のスミス氏が築地市場から着想
実はこれ、ポール・スミスの2018年春夏シーズンの新作披露イベントだ。
今期は「OCEAN」がテーマで、マグロやサバ、サンゴなど海をモチーフにしたデザインを大胆に取り入れている。中でもマグロは多数の商品に使われており、Tシャツや財布、カバン、ネクタイにマグロのイラストが踊る。中には「マグロ」「まぐろ」「TUNA」との印字されたアイテムもあり、一際目を引く。
なぜ魚に注目したのか。ポール・スミス・リミテッドの担当者は2018年2月15日、J-CASTトレンドの取材に「築地市場からインスピレーションを得ました」として、こんなエピソードを披露した。
世界的なファッションデザイナーで、親日家だというポール・スミス氏が東京・築地市場を散策していたところ、市場に並ぶ魚の缶詰のパッケージに目が止まり、これがヒントに。「魚」をアロハシャツのようなハワイアン要素と組みあわせたら面白いのではないか、との発想から「OCEAN」シリーズが誕生した。