「日本は、義理チョコをやめよう」――。先日、ベルギーの高級チョコレート「ゴディバ」が出した広告に、さまざまな反響が寄せられている。
ゴディバジャパンのシュシャン社長はJ-CASTニュースの取材で、「義理チョコが少しでも苦痛になっている人がいるのであれば、それはやめたしまったほうがいいのではないか」と答えていたが、チョコを渡す側の女性はどう思っているのだろうか。
「仕方なくあげて、仕方なくお返しする慣例...」
主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」は、「職場でのバレンタイン」について働く主婦層にアンケート調査の結果を2018年2月5日に発表した。ここでは、7割以上の女性が職場でのバレンタインのやりとりを「負担」に感じていることが明らかになった。
アンケートの対象は、働く主婦層985人。職場でバレンタインデーにチョコレートなどをあげたことがあるかの問いに、「ある」が90.2%、「ない」が9.8%という結果。ほとんどの女性があげた経験があることがわかった。
しかし、こうしたやりとりは女性の負担にはなっていないだろうか。調査結果によると、「楽しいが負担」(39.8%)、「楽しくないし負担」(31.7%)と、7割以上の女性が負担だと答えた。「楽しいし負担もない」(14.5%)、「楽しくないが負担はない」(6.6%)と、負担を感じない人は2割程度にとどまっている。
アンケートのフリーコメント欄には
「義理チョコのやり取りはあげる方も、貰う方も負担だと思う」(40代)
「仕方なくあげて、仕方なくお返しする慣例...必要ないと思います」(40代)
「あげた人が目立つから、あげない事が出来なくなる!」(50代)
など、職場でのバレンタインデーのやりとりをなくしてほしいという意見も見られる。
負担の理由は「手間」と「周囲の目」
こうした傾向は、他の調査結果にも見られる。
コミュニケーションアプリを運営する「LINE」は、20歳~35歳の1都3県在住の女性118人を対象にアンケートを実施、2018年2月6日に結果を公表した。
「義理チョコで面倒だと思うことは?」という質問に対しては、「買い出しや商品選びの手間」(33%)、「渡すところを周囲に見られること」(25%)、「集金などの手間とわずらわしさ」(11%)といった意見が上がった。
同アンケートで「面倒ではない」と回答した人は18%と、約5人に1人にとどまった。