「スマホ世代」と呼ばれる10代~20代前半の若者たち。小さい頃からスマートフォンが身近にあり、情報収集や友人との交流から、学校のレポート作成や卒論執筆までスマホでこなす若者が少なくない。半面、「パソコン(PC)スキル」に乏しい若者も増加傾向にあり、「イマドキの新入社員はパソコンが使えない」と嘆く"おじさん"も多いかもしれない。
そんな中、「スマホ世代」の救世主ともいえる製品が登場した。
スマホがキーボード代わりに
NECパーソナルコンピュータが2017年2月7日に発表した調査結果によると、回答した大学生809人のうちの約9割が「ワード」や「エクセル」などのソフトを使っての資料作成の必要性を感じるものの、73.2%が「PCスキルに自信がない」だった。
一方、17年卒の新卒採用に携わった企業担当者203人への調査では、全体の57.2%が新入社員にPCスキルの不足を感じており、学生が感じていたPCスキル不足を裏付ける結果となった。
このPCスキル不足の解決に乗り出したのが、システム開発などを手がけるインター・ラボ(大阪市西区)だ。同社は17年11月28日、「スマホ世代の新しい入力デバイス」をうたった製品「FlickTyper BT」を販売した。
同製品は、スマホのフリック操作でPCに文字入力できるのが大きな特徴だ。USBメモリー型の本体をPCに差し込み、ブルートゥースでスマホと接続。あとはスマホの専用アプリを立ち上げれば準備完了となる。
アプリ上に配された「Shift」「Ctrl」など特殊キーの操作やフリック入力がPCに反映され、スマホがキーボード代わりになるというわけだ。アプリにはスライドパッドもあり、指をなぞればマウス用途にもなる。