日本でも期間限定店がオープン
ネット通販のガリバーが実店舗への進出を加速させている。皮切りとなったのは、2015年にシアトルにオープンした書店「Amazon Books」だ。
「Amazon Go」同様、「Books」にもIT企業ならではの視点が生かされている。例えば、店内のスキャナーやスマホの専用アプリで本を読み取ると、アマゾンでのレビューが確認できる。有料サービス「Amazon Prime」の会員であれば非会員より安く買える特典も用意した。18年1月23日現在では、マンハッタンやサンタモニカなど米国内に13店舗展開している。
日本でも2017年7月、東京・六本木に「Amazonプライム ポップアップストア」が期間限定でオープンした。
会場では、Amazon Prime向けに提供される特典やサービスを体験できるブース――ソファーでくつろぎながら映像配信の「Prime ビデオ」を楽しめたり、生鮮食品の宅配サービス「Amazonフレッシュ」で注文可能な食品を試食したり――を用意した。
それではなぜ、ネットを主戦場にしてきたアマゾンが"二兎"を追いはじめたのか。英BBCでは、アナリストの言葉として、
「Amazon Primeのブランド認知向上や加入促進のために実店舗を利用している」
と伝えている。